美術鑑賞会 ひろしま美術館
~「浮世絵忠臣蔵と新春を彩る日本画展」を観て~
2016年1月11日(月)、ひろしま美術館にて、参加者32名が集合しました。
今回は、ひろしま美術館所蔵の浮世絵版画《誠忠義士伝》(歌川国芳画)50枚を中心に、竹内栖鳳、横山大観、村上華岳ら日本画の秀作を加え、そこに見られる技術の粋とその美に焦点を当てて紹介する華やかな新春企画、題して、「浮世絵忠臣蔵と新春を彩る日本画展」を鑑賞しました。解説は古谷可由学芸部長でした。広島オリーブ会の美術鑑賞会でいつも解説をやっていただいているとのことです。
古谷学芸部長の説明を聞きながら、館内を回りました。ひろしま美術館というと、西洋美術のイメージが強かったのですが、今回展示された浮世絵、日本画などの作品は、ひろしま美術館所蔵のものとのことです。
古谷学芸部長によれば、浅野内匠頭の本家である浅野家が広島にあり、忠臣蔵と広島にはつながりがあるとのことです。また、浮世絵は絵画(一人の作品)とちがい、彫師、摺師の共同作業であり、当時の版画は色を重ねることができないので、色ごとに版があり、重ならないような工夫が凝らしてあり、どこに色を付けるか「見当」をつけ、これがずれると「見当はずれ」となったことなどの説明を聞きました。大石内蔵助が書いた絵もありました。広島オリーブ会の美術鑑賞会に参加したのは初めてでしたが、専門家の説明を聞きながら、美術作品を鑑賞する機会は大変貴重と思いました。
当日は午後2時から古谷学芸部長も登壇する座談会「日本画の過去・現在・未来」が開催され、表具師の方の話も聞けて楽しかったです。
(37回生 桒田 博正)