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会長挨拶 U・J・I・Mターンと広島オリーブ会

後藤会長  昨年度、広島県は人口の転出超過数が1万1000人を超え、3年連続で全国最多でした。県は地域の担い手不足などの影響が出るとの危機感を募らせています。転出超過の主な要因は20歳代の就学や就職で、マスメデイアは全国ワーストとの論調で煽っています。
 福山附属の卒業生は、おそらく人口の県外流出を促進してきたのですが、一度は故郷をあとにして東京や大都市圏に向かう行動は、若者の自己実現のためには否定できません。
 もちろん県内にとどまる方もいます。県外で一定の教育やキャリアを積んだ後、出身地に戻って居住し活動するケースもあります。例えば福山~東京~福山のUターン、笠岡~関西~広島のJターン、大都市圏に行ったままのIターンなどの様々なパターンです。
 この分類では、オリーブ会本部はUターン、広島オリーブ会や岡山オリーブ会はJターンの方が多く、東京や関西オリーブ会は、ほとんどがIターンの方々だと言えます。
 一昨年の会報で国立附属校の校歌を比較し、母校の校歌に備南や瀬戸内海への賛歌が盛り込まれている謎を紹介しました。創立目的に、国家有為の人材輩出と地域振興という両側面があったと想像され、これはいま議論している中等学校化の問題に通ずるものがあります。
 かつて県の人口政策において、U、J、Iターンに加え、Mターンを提言しました。つまり、グローバル化が進む現状では福山~東京~海外~広島~関西のように、国内外をM字型に往来し、どこにいようとも、直接的間接的に故郷に貢献するパターンが想定されるという意味です。実際に、人口の統計データに海外との転出入を含めば、広島県は転入超過になります。
 転出超過はデータの一側面に過ぎず、ダイナミックな人材の交流の方に目を向けるべきでしょう。広島オリーブ会は、母校の歴史のつながりと地域や分野のつながりの結び目であり、出会いの装置としての役割を果たしていきたいと思います。

(20回生・会長 後藤昇)

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