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ポスト・コロナの広島オリーブ会

会長  新型コロナウイルスの感染対策に追われた3年間は、我慢と忍耐の連続であった。対面や移動の抑制によって社会経済が停滞し、仕事、教育、娯楽などあらゆる分野にダメージを遺した。私見だが、無意味なマスクの着用はソロモン・アッシュのいう同調圧力に屈しやすい国民性を象徴しており、防空頭巾や竹槍を連想して憂国の情に駆られた。
 漸く規制が緩和された今も、なお大多数がマスクをはずさない姿を見れば、私たちの生活様式が激変したのは明らかだ。非正規労働者の雇用が失われ、病院や介護施設では面会が禁止され、法事や葬儀すらも中止、縮小を余儀なくされた。
 パンデミックは、より弱い立場の人を痛め、死者への敬意を失わせ、友人、親族や職場での人間関係を様変わりさせた。コミュニケーションのあり方の変化は、ボランティア活動や同窓会活動など、不要不急と思われがちな活動に最も影響が大きく、広島オリーブ会についてもしかりだった。
 懇親の場でもある幹事会を自粛し、役員会はオンラインで行い、昨年の総会は対面とオンラインのハイブリッドという新たな形を試みて、懸命に活動を継続してきた。この間若者たちは、将来不安や出会いの場の喪失によって婚姻数や出生数が激減する一方、男女の5人に1人がマッチングアプリをきっかけに結婚しているという。
 この変化に対しては賛否が分かれようが、コロナ禍を超越した新たな出会いの形が浸透しつつあるのも確かだ。一昨年の総会では、コロナ禍によって岐路に立つオリーブ会だが、むしろ新たに進化する好機と捉え直して郷土と母校の歴史を敬い、会の発展に努めたいと宣言した。
 事務局と役員を中心に、諸先輩、母校の先生方や現役の後輩たちとの連携を深めながら、ITを駆使して智恵と力を結集し、ポスト・コロナに向けて始動したいと願っている。

(20回生・会長 後藤昇)
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